2018年03月26日

新たな探究

 国際自然保護連合(IUCN)はプルツワルスキーを絶滅が危惧される生物種とみなしている。

 プルツワルスキーは、腹部が丸くて足が短く、毛色が赤茶色からベージュ色をしている。先史時代には中央アジア、欧州、中国などに広く生息していた。1960年代に一度は野生個体絶滅と判断されたが、多くの繁殖計画と再導入活動で個体数の回復へとつながった。

 また、今回の研究結果は、今日の家畜馬の本当の起源を明らかにするための新たな探究へのきっかけとなった。

 フランス国立科学研究センター(CNRS)の科学者、ルドビク・オルランド(Ludovic Orlando)氏は、「現行のモデルは、現生種の家畜化されたウマの全てが、現在のカザフスタン北部のボタイで飼い慣らされたウマの子孫であることを示唆している。だが、今回のゲノム分析は予想外の結果をもたらした」と説明した。

 分析の結果、ボタイのウマは現代の家畜馬の祖先ではなかったことが判明した。そうであれば「現代の家畜馬の起源は別のところで探さなければならない」  


Posted by ルイ at 11:25Comments(0)